●炊きこみご飯やおにぎりの塩加減
Q塩味をつけるのが苦手です。栗ご飯や豆ご飯、塩にぎりなど、シンプルだけど塩味が大事な料理が、なにか物足りない感じになってしまいます。 (宮崎県 S.T)
A栗ご飯や豆ご飯などの炊きこみご飯のときは、私は基本的に米1カップに対して塩2.5gを加えて炊きます。2カップなら5gなので、食塩(小さじ1=6g)を使う場合は小さじ1弱になりますね。
ひと味アップさせるなら、昆布と、酒大さじ1~2を加えて炊くといいですよ。酒を加えた分の水は減らさなくてもOK。昆布が吸ってくれます。
塩にぎりにするときは、本来は少し湿らせた手のひらに塩をつけて握りますが、あんばいが難しいので、温かいご飯に塩を混ぜてから握ります。この場合はご飯の表面に塩味がつくので、炊きこみご飯のときより塩は控えめにするとよいでしょう。
(回答/料理研究家・堀江ひろ子)

●蒸し器を使わないふかしいもの作り方
Qさつまいもが大好き。とくに食べやすい「ふかしいも」が好きですが、蒸し器がありません。パサパサにならないいふかしいもの作り方を教えてください。 (福井県 A.I)
Aおすすめの方法がありますよ! 炊飯器でご飯を炊くとき、普通に水加減した米の上に洗ったさつまいもをおいて炊きます。そのままおくとご飯に色がついてしまうので、さつまいもはアルミ箔で包むとよいでしょう。表面いっぱいにおくと水が対流できずに米がおいしく炊けませんから、周囲に充分ゆとりをとってくださいね。
*炊飯器の機種によって使用できない場合もあるので、取扱説明書をご確認ください。
(回答/料理研究家・堀江ひろ子)

●せりの使い途
Q最近、せりにハマっています。お鍋に入れる以外に、おいしい食べ方を教えてください。 (東京都/R.A)
A春の七草のひとつでもある、せり。きりたんぽ鍋をはじめ、鍋に入れるのが定番ですが、わが家ではさっとゆでておひたしにしたり、肉で巻いて焼き、甘辛ダレをからめたりします。
意外ですが、生のままでサラダにしてもおいしいですよ。せん切りにした大根や、もみ洗いしてざく切りにした切り干し大根と合わせて和風ドレッシングであえてみてください。
いちばんのおすすめは韓国料理の「ムクムチム」。そばやどんぐりのでんぷんを固めた“ムク”と、せり、焼き肉を使ったあえものです。ムクは、つきこんにゃくでアレンジできます。ざく切りにしたせり、細く切った焼き肉、からいりして食べやすく切ったつきこんにゃく、さっと蒸しゆでにしたもやしを、ねぎやしょうが、ごま油、酢、しょうゆであえればでき上がりです。
(回答/料理研究家・堀江ひろ子)

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